エネルギーと文明(イースター島)
17世紀頃 − モアイ文明の突然の消滅
繁栄を極めていたモアイの文明は、この頃こつぜんと崩壊してます。その背景には、人口の増加と森林の破壊によって、土壌浸食が加速化し、土地がやせて、主食のバナナやヤムなどが取れなくなったことが大きく関ったと思われます。島の許容量を超えた人口は、食糧危機に直面することになります。食料をめぐる部族間の抗争が、次第に激しさを増して行き、他部族の先祖神であるモアイを倒し、破壊することによって勝利宣言したと思われます。最後に人々は、共食いをするまで困窮し、イースター島には今も「人食い洞窟」と呼ばれる洞窟が残っています。