公開シンポジウム「日本のエネルギーに未来はあるか−有限の地球に生きる」
*開催日時:2004年11月1日(月)10:00〜17:00

場  所: 日本学術会議講堂 東京都港区六本木7−22−34 TEL 03−3403−6291(代表)
                     地下鉄千代田線 乃木坂駅下車 青山霊園方面出口徒歩1分
                          http://www.scj.go.jp/ja/misc/contact/index.html
主  催: 日本学術会議第5部 資源開発工学研究連絡委員会
                      エネルギー・資源工学研究連絡委員会
                     地球・資源システム工学専門委員会
       (社)日本工学アカデミー エネルギー基本戦略部会
             同        環境フォーラム
       (財)エネルギー総合工学研究所
参 加 費: 無料 
*申  込: e-mailまたはFAXにて10月25日迄にお申し込み下さい。

開催趣旨:
*20世紀文明は「安く豊富な石油」が支えた。21世紀に入って、この石油に限りが見え始めたが、これはいわゆる枯渇論のことではない。石油生産のピークが、2010年以前にも訪れ、需要に生産が追いつかなくなる。これが「石油ピーク」ということである。しかし残念ながら「エネルギーの質」を理解しない人も多く、資源といえども新技術が、市場原理が解決すると楽観するが、最近の原油価格の高止まり、イラク戦争、イスラム原理主義の台頭など世界の緊張は、脱石油の新しい世界秩序の必然を予感させる。地球はやはり有限であった。事実、北海油田は1999年に生産のピークを迎え、その後衰退の一途を辿っている。そして様々な公的な情報に逆らうように、「石油ピーク」は顕在化し始めたようである。世界最大のサウジ、ガワール油田からの原油に水が随伴すること、湾岸5カ国にも、それほど増産余力はないことなども、非公式だが次第に知られつつある。世界最大のエネルギー消費国のアメリカでは、今天然ガスの急速な減退が大きな問題である。天然ガスも無限ではなかったのである。危機感の少ない暢気な日本だが、改めて「地球は有限」と認識し、早急に真剣に未来のエネルギー論を展開すべきである。本シンポジウムはそのためである。在来、非在来型の化石燃料、原子力、自然エネルギー、水素、燃料電池、そして地球環境問題など、有意義な「議論」が展開されることを願っている。