ノート
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アウトライン
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エネルギー問題の現在 (Ver. 1.1)
  • October 23, 2004, Nobember 27, 2004
  • ひと・まち交流館京都


  • 下浦一宏 (http://www.mankai.biz/shimoura/index.html)
  • 科学カフェ資料 (http://education.ddo.jp/kagaku/)


  • STUDY UNION (http://www.eonet.ne.jp/~studyunion/)
  • ソリトン通信 (http://www.solitoncomm.com/)
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略  歴
  • 昭和56年3月 大阪府立岸和田高等学校卒業(だんじり祭りで有名)
  • 昭和61年3月 大阪大学工学部 電気工学科卒業(シミュレーション研究)
  • 昭和63年3月 大阪大学大学院工学研究科電気工学専攻修了(核融合研究)
  • 昭和63年4月 関西電力株式会社入社(配電技術開発)
  • 平成07年7月 同社総合技術研究所(光通信研究)
  • 平成14年3月 大阪大学大学院工学研究科 通信工学専攻後期修了
  • 平成15年12月 同社退職
  • 現在、ソリトン通信にて、光ソリトン通信の実用化に取り組む
  • http://www.mankai.biz/shimoura/index.html


  • (関心事項)
  •  エネルギー問題、光ソリトン、トレーディング、ブロードバンド
  • (所属学会)
  •  情報処理学会、経済物理、EEE会議、エネルギー会、京都エネカン
  • (表彰等)  電気学会進歩賞「世界初のOPGWにおける光ソリトン伝送の実証」
  • (資格等)  第一種電気主任技術者、工学博士(一応)
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「エネルギー問題の現在」
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エネルギーと文明(イースター島)
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産業革命の立ち上がり
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エネルギーと人口
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電気事業の始まり(蹴上発電所)
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エネルギーと社会構造の関連性
  • 女性の社会進出とエネルギー
    • 家庭電化の発達(炊飯器、洗濯機、冷蔵庫)


  • 社会主義の崩壊とエネルギー
    • 経済的格差が容認されるのは豊かな社会だけ
    • http://www.mankai.biz/shimoura/2004/0616.htm


  • 戦争とエネルギー
    • 第2次世界大戦とイラク戦争の背景
    • http://www.mankai.biz/shimoura/2004/0825.htm
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大気中CO2濃度
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国別CO2排出量
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京都議定書
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原油価格の動向(2003.12 – 2004.11)
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原油生産量予測
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原油発見量と生産量
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石油の起源
  • 太陽エネルギーを植物が固定したもの
  • 白亜紀の地層(1億3,500万年〜6,500万年前)から産出する
  • 当時「テチス海」と呼ばれた穏やかな海に藻類がたくさん生育していて、石油の元になった。
  • 同じ時代に石油を貯めることのできる地層(貯留岩)も堆積した。
  • 石油の元と貯留岩が一緒にあるため、現在の中東地域は大産油地帯となった。
  • 他の地域では地殻変動に伴い、石油の元が漏洩してしまった。
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北米の原油産出量推移
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北海の原油産出量推移
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世界全体の原油産出量推移
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石油資源の分布
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電気vsガス
  • インターフェースとしての電気の優位性
    • 水力、火力(石炭、石油、LNG)、原子力、自然エネルギー(地熱、風力、太陽光)等、多様な発電手段が使える
    • 照明、熱、空調、動力、情報等、あらゆる用途に使える


  • エネルギー輸送における電気の優位性
    • コスト(1/10)、柔軟性(山上)、地震への耐性


  • 分散型電源(燃料電池等)の問題点
    • コスト、信頼性、エネルギー効率面で不利である
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循環型社会の問題点
  • エネルギー多消費社会になる
    • 自然の循環系は、膨大な太陽エネルギーに支えられている
    • 再生紙、核燃料(?)
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エネルギーと安全保障
  • 現代文明の基盤は案外脆弱である事の認識が薄い
    • 1万kmのタンカールートとシーレーン防衛
    • 核拡散の問題等
    • EEE会議(http://www.eeecom.jp/)
    • シンポジウムビデオ(http://education.ddo.jp/eee/)


  • 原子力発電の見直しの動き
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再生可能エネルギー法(ドイツ)
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太陽光発電の例(ソーラーアーク)
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地熱発電の例(山川地熱発電所)
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バイオマス・エネルギー
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バイオマス・エネルギー体系
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水力発電と超伝導送電
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資源とは何か
石井吉徳(東京大学名誉教授、元国立環境研究所長)
  • 濃縮されている
  • 大量にある
  • 経済的に取り出せる位置にある
  • 入力/出力エネルギー比で考える事が重要
    • EROI(Energy Return on Investment)
    • EPR(Energy Profit Ratio)
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他の化石燃料系エネルギー
  • 石炭
    • 大量にあるがCO2等環境負荷が大きい

  • 天然ガス
    • 期待する程多量にはない(東シナ海等)

  • 重質油
    • オイルサンド、オリノコタール等(EPRが不足)


  • メタンハイドレード
    • 採取技術、EPR等不明
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核分裂と核融合
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軽水炉の種類
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重水炉の例(CANDU炉)
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日本の原子力発電所
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最初の原子炉(1942.12.2 シカゴ大)
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天然原子炉(オクロ:ガボン共和国)
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核融合発電(ITER)
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核融合発電(ITER)
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核融合発電の問題点
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嘆 願 書「国際核融合実験装置(ITER)の誘致を見直して下さい」
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核融合の教訓(イカロスの翼)
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全電化都市構想
  • 都市機能を電気エネルギーをベースに構築
    • 交通、輸送手段の電化(鉄道輸送、路面電車(LRT)の復活、電気自動車)

  • 原子力発電を主体としたエネルギー供給


  • 大気汚染、交通事故への抜本的対策
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加工貿易は維持できるか?
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高速増殖炉(FBR)
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核燃料サイクルと問題点
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エネルギー政策の考え方
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科学者の社会的責任
  • 湯川秀樹
    • 「核兵器のような人類絶滅の危険があるものを開発、使用してはいけない」 研究開発にブレーキをかける方向の責任
    • http://archive.hp.infoseek.co.jp/1955RusselEinstein.html


  • 福井謙一
    • 「資源、環境制約の中で人類が存続する為に、科学者は必要な研究開発をしなければならない」 研究開発にアクセルをかける方向の責任
    • 「地球の遺産の保全」「人類の永続的な生存」に寄与する「善」と、そうでない「悪」を冷静に見分ける責任
    • http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759890076/


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まとめ1
  • この3年間(2004−2006)が文明の転換点になる可能性が高い


  • エネルギー問題の全体像をとらえている専門家はほとんどいない(群盲象を撫でる状態)


  • 化石燃料から脱却した新しい文明形態を地球規模で模索する必要がある
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まとめ2
  • 市場メカニズムと情報共有により、文明転換(○○革命)を成就するべきである


  • 新しい文明には、情報ネットワークをベースにした、新しい政治システムが必要である


  • 石井吉徳教授のサイトを参照
    • http://ecosocio.tuins.ac.jp/ishii/
    • http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu/index.html
    • http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu/oil_depletion/nature_oildepletion.html
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公開シンポジウム「日本のエネルギーに未来はあるか−有限の地球に生きる」
  • 開催日時:2004年11月1日(月)10:00〜17:00

    場  所: 日本学術会議講堂 東京都港区六本木7−22−34 TEL 03−3403−6291(代表)
                         地下鉄千代田線 乃木坂駅下車 青山霊園方面出口徒歩1分
                              http://www.scj.go.jp/ja/misc/contact/index.html
    主  催: 日本学術会議第5部 資源開発工学研究連絡委員会
                          エネルギー・資源工学研究連絡委員会
                         地球・資源システム工学専門委員会
           (社)日本工学アカデミー エネルギー基本戦略部会
                 同        環境フォーラム
           (財)エネルギー総合工学研究所
    参 加 費: 無料
  • 申  込: e-mailまたはFAXにて10月25日迄にお申し込み下さい。

    開催趣旨:
  • 20世紀文明は「安く豊富な石油」が支えた。21世紀に入って、この石油に限りが見え始めたが、これはいわゆる枯渇論のことではない。石油生産のピークが、2010年以前にも訪れ、需要に生産が追いつかなくなる。これが「石油ピーク」ということである。しかし残念ながら「エネルギーの質」を理解しない人も多く、資源といえども新技術が、市場原理が解決すると楽観するが、最近の原油価格の高止まり、イラク戦争、イスラム原理主義の台頭など世界の緊張は、脱石油の新しい世界秩序の必然を予感させる。地球はやはり有限であった。事実、北海油田は1999年に生産のピークを迎え、その後衰退の一途を辿っている。そして様々な公的な情報に逆らうように、「石油ピーク」は顕在化し始めたようである。世界最大のサウジ、ガワール油田からの原油に水が随伴すること、湾岸5カ国にも、それほど増産余力はないことなども、非公式だが次第に知られつつある。世界最大のエネルギー消費国のアメリカでは、今天然ガスの急速な減退が大きな問題である。天然ガスも無限ではなかったのである。危機感の少ない暢気な日本だが、改めて「地球は有限」と認識し、早急に真剣に未来のエネルギー論を展開すべきである。本シンポジウムはそのためである。在来、非在来型の化石燃料、原子力、自然エネルギー、水素、燃料電池、そして地球環境問題など、有意義な「議論」が展開されることを願っている。
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科学カフェ趣意書(案)
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活動の内容
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